鼻呼吸機能と反対咬合 −機能は形態を変える− メカニクス編
Ricketts 先生のbio progressive therapyには、Angle Class Ⅲに関する記述はありません。
これを補う目的で、上顎骨後退を伴う下顎骨前突症に鼻咽腔障害、開口、口呼吸、喘息などのハザードを持った症例に、今回はbioと同様に予測値を取り入れた治療メカニクスを開発して、40年に渡りシェイプアップを行った症例を検討しています。
著者 菊地 誠
カテゴリー 矯正歯科関連図書
価格 ¥17,000- (税込み¥18,700-)
発売月 2025年12月
サイズ A4 / 336ページ (ISBN 978-4-88700-102-2)
前著「鼻呼吸機能と反対咬合 −機能は形態を変える−」から3年半余りを経て、鼻呼吸評価と上顎洞計測を基盤に、骨格性反対咬合に対する成長誘導と非抜歯主体の上顎前方成長、下顎過成長抑制を図る包括的治療プロトコールを示す一冊。
「鼻呼吸を起点とする 包括的治療プロトコール」
本書は日本人特有の上顎劣成長/上顎骨後退を伴う骨格性反対咬合に対し、鼻呼吸評価と上顎洞計測を基盤に、深呼吸療法と耳鼻咽喉科連携を組み込んだ包括的プロトコールを体系化した実践書である。
オトガイ帽、ナンスホールディングアーチ、リンガルアーチ、ユーティリティアーチ等の設計思想と力学を、正貌・側貌セファロ所見とともに示し、5〜6歳からの成長誘導、非抜歯主体の上顎前方成長誘導、下顎過成長の抑制、第三大臼歯抜去の適応判断へと具体化する。
以上を踏まえ、機能−形態−力学を統合し、R.M. Ricketts 先生のBioprogressive Therapyに通ずる治療哲学を臨床へ橋渡しすることで、安定したⅠ級関係の獲得と、後戻り抑制の要点を提示する一冊である。
−「推薦の辞」・「謝辞」より引用・要約−
●56ページ9〜10行目に掲載されております文章について、正しくは下記のとおりです。お詫びのうえ、訂正いたします。
個人正常の中で治療の早期から、予測値を用いて正常なポジション、アンギュレーション、トルクを予測する準備が必要な歯がある。
それは上顎中切歯と側切歯の上下犬歯の3種、計8歯である。
→ それは上顎中切歯と側切歯と上下犬歯の3種、計8歯である。
